日本の領土ー人が生き、記憶を重ね、祈りを託してきた生活空間

著者:矢作直樹
ISBN:978-4792607968
判型:四六判/並製
定価:1980円(税込み)
国際法と国際政治のはざまで、戦後日本の空間と精神を読み解く
南樺太、千島列島、北方四島、台湾、沖縄、尖閣、竹島。戦後歪められた領土問題。
国民の祈りが国土へ広がるとき、日本の未来は、静かに整っていく。
矢作直樹が魂を込めて送る「大調和シリーズ」第3弾
【目次】
第1章 戦後の物語をほどく─国際法と国際政治の「二つの世界」の間で
第1節 二つの世界―「国際法」と「国際政治」の重なりと乖離―戦後日本を読み解くための最初の視座―
第2節 「国際法とは何か」「国際政治とは何か」─ 二つの世界の“境界線”を静かに引き直す
第3節 サンフランシスコ講和条約─戦後の領土を決めた「たった一つの基軸」
第4節 国際法と国際政治の「ずれ」が生んだもの─戦後日本の揺らぎと、見失われた基軸
まとめ─ 「法の基軸」を押さえると、戦後領土の全体像が見えてくる
第2章 失われた領土、それぞれの静かな真実
─ 領土とは、地図上の線ではなく 歴史の積み重ねである
第1節 南樺太─「帰属未確定」という事実と、戦後の最大の誤解
第2節 千島列島─「千島列島とはどこか」をめぐる最大の誤解
第3節 北方四島(択捉・国後・色丹・歯舞)―日本固有領土であることが最も明確な根拠の島々
第4節 台湾 国際法・国際政治・民族自決・地政学が交差する戦後最大の未決地
第5節 沖縄─日本の一部でありながら「主権が途切れたように見えた」唯一の地域
第6節 尖閣─「日本領」であることに疑いが一切存在しない、最もクリアな領土問題
第7節 竹島─国際法上もっとも明確な領土
第3章 地形がつくる文明の流れ
第3章
─ 日本列島の「静かな方向性」を読む
第1節 日本列島は「場の方向性」を帯びている─地形そのものが、日本の歴史と文明の流れをつくってきた
第2節 日本列島は「海と陸の結び目」である─三つの文明が交差する「中心点」としての日本
第3節 地政学とは「力の学問」ではなく「場の働きを読む学問」─日本列島が示す「静かな方向性」
第4節 火種が示す「世界の流れ」─台湾海峡・朝鮮半島・南シナ海が日本に与える静かな影響
第5節 日本はどの位置を選びうるのか─憲法秩序・主権・文明の中心をめぐる五つの層
第4章 戦後日本の「中心喪失」
第4章
─ 地形の流れから、国家の中心へ
第1節 「祈り」は宗教ではなく、「わが国の生き方そのもの」
第2節 祈りの公的性が奪われた戦後─国家の中心が制度の外側に置かれた
第3節 祭祀国家とは何か─軍事でも宗教でもない、「調和文明」としての国家
第4節 祭祀とは何か─祈りと調律のための国家機能
第5節 祈りには質と作用領域がある─祈りとは姿勢であり、多層的な調律である
第6節 世界の祈りを俯瞰すると、日本の祈りの独自性が見えてくる─祈りは普遍的でありながら文明によって方向性が異なる
第7節 日本の祈りは、「現象そのものを変える祈り」─ 暴力を直接止めるのではなく、流れを変える
第8節 近代国家は天皇をどう理解したか─ 伊藤博文・穂積八束・美濃部達吉の三つの視座
第9節 天皇は「政治権力の頂点」ではなく「祈りの中心」─祈りによって国家の中心を支えてきた存在
第10節 戦後、祭祀は「私的行為」へと矮小化された─国家の中心が見えなくなった
第11節 祈りの実践─祈りは型ではなく、姿勢と方向性である
第12節 祈りは「言葉数」ではなく、「響き」である
第13節 「祈りの国家」への回帰とは︱「制度の復元」ではなく「中心の回復」である
第14節 日本の役割―次の文明の「原型(プロトタイプ)」となる国
第15節 祭祀は国家の未来を拓く「光の中心」 ―大調和の理念の再生
第16節 回帰はすでに始まっている―静かに進む「民族的な目覚め」
まとめ―祈りを取り戻すことは、日本の中心を取り戻すこと
第5章 国家とは何か
─日本人が忘れていた「見えない中心」
第1節 国家は「制度」ではなく、「中心軸」で立つ─ 古今東西に共通する見えない構造
第2節 日本における「中心」とは何か―天皇と国体という「目に見えない秩序」
第3節 戦後日本が揺らぎ続けた理由―中心が覆われ、「形だけの国家」になった
第4節 「見えない中心」を取り戻すことは、過去への復古ではない―国家の心の再生
第5節 この章が果たす役割―外側の世界(地政学)から、内側の中心(祈り)へ
第6章 文明の転換点に立つ日本
─ 調和文明が、ゆるやか連結の世界世界へ向かうとき207
第1節 世界は「力の文明」の限界に直面している
第2節 文明の重心は支配から調和へ移り変わりつつある
第3節 「多極化」ではなく「多中心化」という構造転換
第4節 日本は「主導者」ではなく「調律者」という可能性
第5節 「ゆるやかな連結」という未来像
第6節 連結の動きはすでに現れている―アジアと日本の位置
第7節 なぜ世界は連結へ向かうのか―調和文明という一つの中心軸
第8節 アジアは「断絶」から「結び」へ
第9節 日本は「調和文明」として一つの中心軸となり得る
第7章 大調和の連邦という構造
─日本文明が示し得る可能性
第1節 力の文明から結びの文明へ
第2節 日本文明の中心軸
第3節 多中心化という未来像
第4節 調律という役割
第5節 距離という秩序
第6節 祈りという社会統合の技法
第7節 大調和の連結
おわりに―中心を取り戻すということ
注記
引用文献






