第二部    メタンハイドレードについて

私は文科系なので、どなたか無機化学の専門家がいましたら、そして間違いがあれば訂正し、指摘していただきたいと思います。

尖閣付近の資源、国連の調査により確認されていますが、どんな資源かは明らかになっていません。今のところ天然ガスのようですが、一言で天然ガスと言っても何種類もあります。本当に大切な資源であれば、日本はとっくに開発している筈です。 LNG、LPGであれば、これらは海外の輸入に頼っており、自国開発できれば大きなメリットになります。

にもかかわらず、もう40年近くそのままです。中共は境界線ぎりぎりで、なにやら採掘をしています。日本は指をくわえて眺めているのかと思うかもしれません。これだけ資源に乏しい日本というのに、技術力もあり、放置するはずはありません。それほど大切なものではないということです。中共も、エネルギー不足ですから、役に立つ資源であればもっと本格化するはずです。さらに運搬船も頻繁に出入りするはずですが、それもありません。海底パイプラインの施設工事もありません。

ちなみにLNGとLPGの違いはブタンの含有量の違いです。ブタンが多いとLNGで、価格は数倍になります。熱効率が違います。ブタンを説明すると、あの100円ライターのガスがブタンです。

尖閣が資源の争いというのであれば、それはエネルギー資源ではなく、魚という食料資源です。単純に中共がエネルギーを狙っているでは、事の本質を見損なう事になります。太平洋という大海原への進出権益も、中共の目的です。

日本海側にもあると言われるメタンハイドレード、やはり同様の事が言えます。中共や南北朝鮮の狙いが、資源エネルギーと理解するなら、これも大きな間違いと言えます。

何かいかにも画期的で素晴らしい代替エネルギーのように言われていますが、日本の国土の地下にはいくらでもあります。しかも日本だけではありません。中共には日本の数倍あることがわかっています。

数年前の、渋谷のエステだかスパでの爆発火災事故、東京赤羽での大火事等全て地下から漏れ噴き出したメタンガスが原因です。

発見当初は、ハイドロメタンと言い、日本では千葉県の房総丘陵のどこかの市がもう数十年もモデルとして事業しています。家庭用燃料、そして冷暖房にも実用化されています。普及しない原因も当然あります。

メタンハイドレード、要はメタンガスが水素分子を含み低温になって、凝固しているだけの事です。凝固と凍結とは全く違います。メタンガスは誰でも体内にも発生し、液化したメタノールはアルコールの中でも一番安価なものです。メタンハイドレードは凝固しているので液化する手間も省け、扱いやすいというだけの事です。その分燃焼の効率を上げる技術が必要になります。勿論液化の必要も無いという利点はあります。

水素分子に囲まれているわけですから、カロリーとしては極めて低いものです。石油製品は一応平均すると1万カロリーはあります。カロリー計算は10倍使ったからと言ってカロリーつまり熱量まで10倍にはなりません。カロリーはそのままです。簡単に扱えて燃えるから、というだけで画期的エネルギーとは極めて安易な考えです。

従って研究を進め、技術革新により炭素基、つまり何らかのタ―シャリー基を分子構造に付けカロリーその他を効率よくする必要があります。

一時はガソリンのオクタン価向上の為に、MTBE(メチルタ―シャリーブチルエーテル)を使用していましたが、メタンを液化したメタノールに発がん性物質があることがわかり、日米欧では使用禁止になりました。現在のオクタン価向上は、メタノールに代わるエタノールのETBEです。

このエタノールは植物等でんぷん質があれば、糖分発酵により製造出来ます。簡単に言えばお酒です。これをサトウキビのカスから取って製品にし、バイオ燃料として売り出しているのがブラジルです。ガソリンに混ぜる割合で、E10とかE15とよばれています。エタノールは、石油からも精製され、病院の消毒やマニュキア落とし等に使われます。

メタンはカロリーが低いばかりではなく、液化すれば発がん性もあります。燃焼力はあるのですぐに火事になりますが、燃やせばNOX(窒素酸化物)SOX(硫黄酸化物)も排出し、環境には天然ガスの中で極めて悪いものです。ただ炭素は少ないのでCO2の削減には約50%はなります。しかしカロリーが低いので使用量は増え、CO2削減には繋がりません

さらに燃料等に利用するには、含酸素率といい分子式の分子の総数にどれだけ酸素分子が含まれているかで爆発率が変わります。メタンは酸素も少ないので効率は悪いと言えます。

約10年前に経産省は、ジメチルエーテルと言い、メタンを軽油の代替燃料として、実験用のトラック100台製造し実用化を目指しました。しかし気化率が高くドライバーがすぐにフラフラになり、実験は一年経たずにお蔵入りになってます。

現在メタンは、分子式からして水素は多いので、水素電池として開発が進められています。つまりメタンハイドレートなど、日本には資源があるなどと大きな声で言えることではないのです。アジア諸国への輸出もできるとし、メタンハイドレートは日本人のためだけでなくアジアの希望でもあるとの意見もあります。 しかし凝固したまま運ぶ運搬船の技術はまだありません。液化したガスはLNGで運搬実績ありますが、もともとが安いメタンではコストがかかりすぎます。というよりアジアの各国にも埋蔵されています。掘り出す技術と、燃料化する技術指導で足ります。

でもそんなに悲観することでもありません。日本は世界有数の石油の権益を中東に持っています。石油の原油と言っても三十数種類あります。ベネゼエラ原油は比重が1以上あり、水にも沈んでしまいます。硫黄分も多く自動車燃料等には使えません。価格も一番安くなります。

日本が確保している原油は、中東のスーパーエキストラライトと言い、相場にプレミア価格が付いて取引される、最高品質の原油の権益を充分に所有している国です。日本には、この品質にあう石油精製の最高技術があります。世界最高の品質のガソリン・灯油・軽油・重油が精製され、世界で石油製品の中で最高の環境負荷のない品質になっています。世界情勢により価格の変動はありますが、日本は有数の石油資源確保をしている国なのです。

話がそれましたが、メタンハイドレードに大きな期待は出来ないという事です。盛んに取り上げるのは、何とか国家予算を取り付けるために、採用しているある機関がお金を払い宣伝してもらっているだけの事です。さらに経産省による日本のエネルギー政策の国民へのごまかしです。

メタンハイドレードの調査が、石油会社に邪魔されることはありません。特にメタンに対して手を出してくる必要などまったくないのです。とっくにメタンハイドレードなど、採算性そして有効性に価値が無いことはエネルギー業界では常識です。

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