新年祝賀の儀
毎年1月1日,皇居において,天皇陛下が皇后陛下とご一緒に,皇太子殿下をはじめ皇族方,衆・参両院の議長・副議長・議員,内閣総理大臣,国務大臣,最高裁判所長官・判事,その他の認証官,各省庁の事務次官など立法・行政・司法各機関の要人,都道府県の知事・議会議長,各国の外交使節団の長とそれぞれの配偶者から,新年の祝賀をお受けになる儀式です。国事行為たる儀式とされています。
新年一般参賀
毎年1月2日,皇居において,天皇皇后両陛下が国民から祝賀をお受けになる行事です。天皇皇后両陛下が皇族方とご一緒に,随時宮殿のベランダにお出ましになり,直接国民から祝賀をお受けになっています。その際,天皇陛下のお言葉があります。参賀者は皇居正門から入門して宮殿東庭で祝賀の上,退出します。
天皇誕生日祝賀・一般参賀
毎年12月23日の天皇陛下のお誕生日をお祝いして,次の行事が行われています。
祝賀の儀
天皇陛下が,皇太子殿下はじめ皇族方,内閣総理大臣,衆・参両院の議長,最高裁判所長官から祝賀をお受けになる儀式です。
宴会の儀
天皇陛下が皇后陛下とご一緒に,衆・参両院の議長・副議長・議員,内閣総理大臣,国務大臣,最高裁判所長官・判事,その他の認証官,各省庁の事務次官など立法・行政・司法各機関の要人,都道府県の知事,各界代表者とそれぞれの配偶者を招いて宴会を催され,祝賀をお受けになる行事で,皇太子殿下をはじめ皇族方も列席されます。
茶会の儀
天皇陛下が皇后陛下とご一緒に,各国の外交使節団の長とその配偶者を招いて茶会を催され,祝賀をお受けになる行事で,皇太子殿下をはじめ皇族方も列席されます。
一般参賀
天皇陛下が,国民から祝賀をお受けになる行事です。午前は,天皇皇后両陛下が皇族方とご一緒に,随時宮殿のベランダにお出ましになり,直接国民の祝賀をお受けになっています。その際,天皇陛下のお言葉があります。参賀者は皇居正門から入門して宮殿東庭で祝賀の上,退出します。午後は,宮殿において祝賀行事が行われるため,天皇皇后両陛下と皇族方のお出ましはなく,参賀者は坂下門から入門して,宮内庁庁舎前で記帳するか,名刺を提出の上,退出します。
親任式
天皇陛下が内閣総理大臣(国会の指名)と最高裁判所長官(内閣の指名)を任命される儀式です。内閣総理大臣の場合は,衆・参両院の議長が侍立し,天皇陛下から任命する旨のお言葉があった後,前内閣総理大臣から官記(任命書)が伝達されます。最高裁判所長官の場合は,天皇陛下から任命する旨のお言葉があった後,内閣総理大臣から官記(任命書)が伝達されます。
認証官任命式
任免につき天皇の認証を必要とする国務大臣その他の官吏(認証官といいます)の任命式です。任官者は,内閣総理大臣から辞令書を受け,その際,天皇陛下からお言葉があるのが例です。なお,次の官職が認証官です。
国務大臣,副大臣,内閣官房副長官,人事官,検査官,公正取引委員会委員長,宮内庁長官,侍従長,特命全権大使,特命全権公使,最高裁判所判事,高等裁判所長官,検事総長,次長検事,検事長
年間平均すると約30件あります。
勲章親授式
大綬章等勲章親授式
大綬章等の勲章の親授式で,春季と秋季,皇居において行われます。天皇陛下から受章者に勲章が授与され,引き続き内閣総理大臣から受章者に勲記が伝達されます。
文化勲章親授式
文化勲章の親授式で,11月3日,皇居において行われます。天皇陛下から受章者に文化勲章が授与され,引き続き内閣総理大臣から受章者に勲記が伝達されます。
信任状捧呈式
新任の外国の特命全権大使が信任状を天皇陛下に捧呈する儀式です。外務大臣または他の国務大臣が侍立することとされています。なお,大使一行の皇居への送迎に際しては,大使の希望により,皇室用の自動車か馬車が提供されています。年間平均約35件あります。
ご会見・ご引見など
ご会見
天皇陛下が皇后陛下とご一緒に,来日された外国の元首・夫人などの賓客とお会いになることをご会見といい,両陛下はこれらの賓客と親しくお話し合いになります
ご引見
天皇陛下が皇后陛下とご一緒に,外国の首相や大使,その夫人などの賓客とお会いになることをご引見といい,両陛下はこれらの賓客と親しくお話し合いになります。皇太子同妃両殿下をはじめ皇族方も外国の賓客と親しくお会いになっています。あわせて年間約140件あります。
拝謁・お茶・ご会釈など
天皇皇后両陛下にお会いすることを拝謁といいますが,社会福祉・医療・教育・文化・学術・産業など各分野で功績があった人が主としてその対象となります。
両陛下は,文化勲章受章者・文化功労者・日本学士院賞受賞者・日本芸術院賞受賞者,駐日の外交団,赴任・帰朝大使夫妻など内外の要人をお招きになって,お茶や昼食会などを催されています。
そのほか,内閣総理大臣や国務大臣が天皇陛下に所管事項などをご説明する内奏や,専門事項などを両陛下にご説明するご進講や皇居内の清掃奉仕のため全国各地から集まる人々とお会いになるご会釈などがあります。両陛下はこれらの機会を通じて多くの人々と親しく接しておられます。
皇太子同妃両殿下はじめ皇族方も,天皇皇后両陛下とご一緒に,あるいはご単独で,国内・国外の多くの人々とお会いになっています。さらに天皇皇后両陛下 ご会釈 勤労奉仕団(平成22年中:224団体,7,033人)があります。
午餐・晩餐
天皇皇后両陛下は,国賓・公賓・公式実務訪問賓客など外国からの賓客の来日に際し,宮殿や御所において,昼食会や夕食会を催されています。国内の要人等をお招きになって昼食会などを催されることもあります。皇太子同妃両殿下はじめ皇族方も,天皇皇后両陛下とご一緒されたり,あるいはご単独で昼食会や夕食会を催されています。
園遊会
毎年,春と秋の2回,赤坂御苑で催されます。天皇皇后両陛下は,衆・参両院の議長・副議長・議員,内閣総理大臣,国務大臣,最高裁判所長官・判事,その他の認証官など立法・行政・司法各機関の要人,都道府県の知事・議会議長,市町村の長・議会議長,各界功績者とそれぞれの配偶者約2,000人をお招きになって,親しくお話しになっています。
皇太子同妃両殿下はじめ皇族方が出席されるほか,春の園遊会には,各国の外交使節団の長以下の外交官・各国の領事館の長とその配偶者・令嬢も招待されます。なお,各界功績者は,産業・文化・芸術・社会事業などの分野で功労のあった人です。
宮中祭祀 別項に詳細
天皇皇后両陛下は,宮中の祭祀を大切に受け継がれ,常に国民の幸せを祈っておられ,年間約20件近くの祭儀が行われています。皇太子同妃両殿下をはじめ皇族方も宮中祭祀を大切になさっています。
宮中三殿
皇居の中の、賢所、皇霊殿、神殿の総称
賢所
皇祖天照大御神がまつられています。
皇霊殿
歴代天皇・皇族の御霊がまつられており,崩御・薨去の1年後に合祀されます
神殿
国中の神々がまつられています。
三殿に附属して構内に,神嘉殿(しんかでん)・神楽舎(かぐらしゃ)・綾綺殿(りょうきでん)・奏楽舎(そうがくしゃ)・幄舎(あくしゃ)等の建物があります。
祭典
天皇陛下ご自身で祭典を行われ,御告文(おつげぶみ)を奏上されます。
大祭、小祭
掌典長が祭典を行い,天皇陛下がご拝礼になります。
旬祭(しゅんさい)
毎月1日・11日・21日に掌典長が祭典を行い,原則として1日には天皇陛下のご拝礼があります。
ご署名捺印
閣議決定 年間約1000件
宮内庁関係 年間約1500件
海外条約・協定・覚書等 年間約600件
今上陛下は、全てに目を通され「明仁」と署名されご捺印されます。
右京雄一研究室
2671.11.28