拉致事件とよど号グループ

北朝鮮による日本人拉致事件の真相に迫る! 第六部

それではよど号犯人とその妻、拉致被害者達は北朝鮮でどのような事をしていたのでしょうか。上記に解説したそれなりの目的をもって拉致された人とは別の方々です。

まずはよど号犯人達ですが、北朝鮮に行った目的等は別に解説します。よど号関連者は北朝鮮内で思想教育も受けながら北朝鮮から日本での革命を狙っていました。世界同時革命という共通の目的のある間は北朝鮮とも利害関係は一致していましたが、日本では時代の変化、捜査状況の進歩等によりごく一部の極左過激派や自治労、日教組等を除いて日本革命の機運など無くなって行きました。

そうなると北朝鮮もだんだんお荷物になり、よど号犯人らも日本に帰国を望むようになりました。極左連合赤軍ということですから日本という国の情報もわずかしかなく北としては何の利用価値も無くなってしまったのです。もう感覚がずれており、逮捕しないなら帰国してもよいなどとの言動もありましたが、徐々に現実を認識し、せめて家族だけでも帰国させたいとの思いから、よど号犯人の家族の帰国が始まったのです。その連絡役を買ったのが連合赤軍議長の塩見孝であり、市民の会の斎藤まさしこと酒井剛なのです。

よど号犯人の、岡本武(弟はテレアビブ乱射事件の日本赤軍岡本公三)と吉田金太郎は脱北を図り強制収容所に送られています。こうしたことからも彼らの心情は読みとれると思います。

こうした状況でのよど号犯人とその妻、そして本来の目的とは違った拉致被害者達は、厳重な監視の下ほとんどは日本文の翻訳等の任務に就いていたようです。

小泉政権下の2002年、小泉総理の訪朝により5人の拉致被害者が帰国し、翌年にはその家族の方々も帰国しました。北朝鮮は、17人のうちの残りの方々についてはそれぞれ調査結果を発表し、拉致事件についての一応の幕引きをしました。しかしその調査結果は極めてずさんなもので、到底日本としては認めることのできない調査結果でした。第一次安倍政権下、安倍総理は北朝鮮に関してミスターX(この言葉はお聞きになったことはあると思います)の様々な妨害というか方針決定に敢然と立ち向かい、北朝鮮に継続して調査を行うことを約束させたのです。

つまり現在は、日本側として12人は北朝鮮に存命しているという立場にあり、北朝鮮としては、一応拉致事件は決着したがなお継続して調査にあたる、ということになっています。これが両国の国際社会にも向けた公式の見解ということになっています。

ここで当然まだ幾つかの腑に落ちないと思われる事について述べてみたいと思います。5人の拉致被害者の方々が帰国されました。当然警察、外務省等の聞き取り調査はありました。しかしマスコミ等により国民の耳に詳しいことは伝わってきていません。蓮池さんのお兄さんは拉致被害者家族会からも離れてしまいました。事情も知らない人は自分の家族が帰国できたからだとかの批判も浴びながらのことでした。

5人の帰国した被害者の政府からの聞き取りはごく一部しか当然発表されません。それぞれの方がまだ北朝鮮に残されている日本人の気持ちを思いやり、全てのことを話したのか、それとも話していないのか、不明にするためにはどっちにしろ発表を控えるのが当然のことです。

そうすれば身内である蓮池さんのお兄さんに各方面から注目が集まります。やはり身内として聞いたのか聞いてないのか、普通はお兄さんには話したと思われてしまいます。もしかしたら北の工作員、もうこの時代には敢えて工作員など日本にもぐりこませてはいません、総連を中心とする在日朝鮮人で充分です、この北の工作員による威圧行動もあったのかも知れません。まだ帰国していない他の拉致被害者家族の方には話したくとも話せなかったのかも知れません。けして逃げ出したのではなく、蓮池さんのお兄さんは家族会から離れました。これはまだ今後も続くことです、拉致問題は新たな被害者まで生みだしているかも知れないのです。

そして曽我ひとみさんです。間違いなくお母さんと一緒に拉致され、布袋に詰められたことまで明らかになっています。しかし帰国後も曽我ひとみさんの口からお母さんについての発言は一切ありません。北朝鮮側は入国していないと発表しています。それでは拉致をしておいて曽我ひとみさんだけを北朝鮮に連れていったのでしょうか。当然こういう言い方の是非はともかく、佐渡の海岸かどこかに殺され埋められたと考えますが、警察がくまなく捜査しても何も発見されませんでした。

死んだということが絶対的に確認されない限り当然日本政府は生存と判断しています。ひとみさんと一緒に連れていかれたことはほぼ間違いないのです。北朝鮮に連れていかれた後でもひとみさんは絶対お母さんの安否について何度も何度も聞いているのが当然です。でもひとみさんは帰国後もお母さんについては一言も触れていません。

曽我ひとみさんの御主人であるジェンキンス氏はアメリカの脱走兵です。北朝鮮に拉致されたのではなく自ら脱走し北朝鮮に逃げました。とはいっても南北は簡単には行き来できません。果たして北朝鮮にはどのようにしていったのでしょうか。もしかしたら北朝鮮とは連絡済みの上での行動かも知れないのです。

ひとみさん帰国後家族も帰国できるよう日本政府の交渉の中でジェンキンス氏と娘さん二人だけは日本帰国に最初は応じようとしませんでした。先に出てきたミスターXは、小泉元総理と一緒に帰国した5人は北朝鮮に返すべしと主張しましたが、安倍元総理以下の大反対で日本にとどまり、ミスターXは5人の家族の日本帰国についても反対をしていました。

ミスターXの意見は自分が交渉役として北朝鮮と約束していることで、守らないと今後もないということでした。しかしこの意見は充分な情報収集している警察、外務省そして安倍元総理の反対により進められ、拉致被害者の家族も帰国できることになりました。

ジェンキンス氏は日本に帰国すれば当然脱走兵としてアメリカに逮捕されます。そして北朝鮮に入国した経緯、北朝鮮について尋問を受けなければなりません。しかし日本政府を信用している曽我ひとみさんは北朝鮮に戻る意思は全くなかったのです。こんなところから交渉場所、そしてジェンキンス氏と娘さん二人の説得場所はミスターXにより最初北京が予定されましたがやはり安倍元総理は北京では北朝鮮と変わらないとして、ジャカルタが選ばれジェンキンス氏と娘さん二人は説得に応じ日本に帰国しました。

皆さんは覚えていらっしゃるでしょうか。蓮池さん、地村さん達の家族と一緒にジェンキンス氏と娘さん二人も同じ飛行機から降りてきています。

ジェンキンス氏は当然米軍の尋問を受けましたがすぐに日本政府の配慮から三日で釈放され、その後日本国籍を得ました。日本に帰国後から一年後ジェンキンス氏はあでやかなピンクの上着でバンコクドムファン空港のタイ航空のラウンジに現れました。果てしたその目的、その意味はどんなことがあるのでしょうか。

小泉元総理の訪朝は長期間にわたっての事務レベル交渉、外務省、警察等の情報分析等の準備を経て実現しました。その訪朝に向けて、特に安倍総理(当時は副官房長官)、平沼、城内議員の意気込みは特筆に値すると思います。安倍総理は父上からの思い入れも引き継いでいます。城内議員は、父上が後に警察庁長官になった、当時の警備局長です。いくら親子でも情報は絶対ながしませんが、国会議員となれば話は別です。城内議員には情報があります。外務省官僚にも沢山の国を憂う方がいます。綿密な情報戦略の結果で訪朝に至りました。

そんな中何かと北朝鮮側に配慮というか北朝鮮側の戦略をよく理解出来ていないのではないかと思われる人がミスターXです。しばしば意見と方針の対立がありました。それにことごとく立ちはだかり戦略を進めたのが安倍総理です。ですからこのミスターXは安倍政権で退任となりました。確かに北朝鮮側との連絡調整役としての役割は果たしたとは思います。この方はTH氏ですが、後に民主政権の中でも出てきます。

第七部に続く

 

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